※本記事は2026年7月26日に発表された「アニメ第4期 2027年放送決定」を受けた先行記事です。放送月・アニメ化範囲(原作何巻分か)・PV以降の追加スタッフ情報などは発表段階では確定していません。現時点で公表された事実と、原作ライトノベルの既刊構成をもとに「第4期で描かれる可能性が高い原作範囲」を整理し、判明次第このページに追記していきます。
『この素晴らしい世界に祝福を!』第4期はここまで分かっている
2026年、テレビアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』(通称「このすば」)はアニメ化10周年を迎えた。その記念のタイミングで発表されたのが、シリーズ第4期の2027年放送決定だ。公開されたのはカズマ・アクア・めぐみん・ダクネスの「カズマパーティ4人の後ろ姿」を描いたウルトラティザービジュアルと、1期からこれまでの全シリーズ映像を再構成したアニメ10周年記念PV。オープニングテーマをリアレンジした楽曲がPVに使われている点も、長く追ってきたファンの琴線に触れる作りになっている。
第4期で最も大きな話題になったのが制作会社の変更だ。第3期およびスピンオフ『爆焔』を手がけたのはドライブだったが、第4期のアニメーション制作はENGIが担当する。ENGIはKADOKAWAグループ傘下のスタジオで、『メダリスト』などで作画・演出の評価を高めてきた。原作の版元であるKADOKAWA(角川スニーカー文庫)のグループ内製化という座組は、原作サイドとの距離が近く、シリーズの世界観維持という点で理にかなった選択と言える。一部媒体では「カドカワグループでの内製化」と報じられており、原作の完結までを見据えた腰を据えた制作体制が敷かれた可能性がある。
第4期の発表済みスタッフ・キャスト
PV公開に合わせ、主要スタッフとキャストが発表された。ここは推測ではなく公表された事実である。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 総監督 | 金崎貴臣 |
| 監督 | 栗原学 |
| シリーズ構成 | 上江洲誠 |
| キャラクターデザイン | 菊田幸一 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| 音楽 | 甲田雅人 |
| アニメーション制作 | ENGI |
総監督の金崎貴臣はシリーズを通してこのすばの方向性を握ってきた人物で、第4期でも総監督としてクレジットされる。作品の「テンポの良さ」「くだらなさの温度感」を熟知した座組が引き継がれる点は、制作会社が変わっても作風の連続性が担保される安心材料だ。
キャストも中核4人+レギュラーが続投する。カズマ:福島潤、アクア:雨宮天、めぐみん:高橋李依、ダクネス:茅野愛衣という主役4人はもちろん、クリス:諏訪彩花、ウィズ:堀江由衣、バニル:西田雅一、ゆんゆん:豊崎愛生も名前が挙がっている。10年間このパーティを演じ続けてきた声優陣がそのまま帰ってくることは、第4期の最大の担保と言っていい。
まだ発表されていないこと(=この記事で扱う「予想」の範囲)
- 具体的な放送月(2027年のいつか)
- アニメ化する原作の範囲(何巻から何巻まで)
- 新キャラクターのキャスト
- クールごとの分割の有無
とりわけ「原作何巻分を描くのか」は、原作を読むべきかの判断に直結する最重要ポイントだ。以下では、これまでのアニメが原作のどこまでを消化したかを確認したうえで、第4期で描かれる可能性が高い範囲を原作ネタバレとして整理する。
アニメはこれまで原作のどこまでを描いたか
原作ライトノベル(暁なつめ・KADOKAWA角川スニーカー文庫、イラスト:三嶋くろね)は本編全17巻で2020年5月に完結済みだ。アニメ各シリーズが消化した範囲は次の通り。
| 映像作品 | 対応する原作巻 |
|---|---|
| 第1期(2016年) | 1〜2巻 |
| 第2期(2017年) | 3〜4巻 |
| 劇場版『紅伝説』(2019年) | 5巻 |
| 第3期(2024年) | 6〜7巻 |
整理すると、映像化済みは本編1〜7巻+映画で5巻。つまり第4期のスタート地点は原作8巻になる可能性が高い。原作は17巻完結なので、8巻以降にはまだ約10巻分の未映像化ストックが丸ごと残っている計算だ。この「厚み」こそ、第4期が発表された背景にある。
※注意:ここで示す原作巻数はこれまでの映像化実績に基づく推定であり、第4期が必ず8巻から始まると公式に発表されたわけではない。導入エピソードの入れ替えや再構成が入る可能性はある。確定情報が出次第、本項を更新する。
第4期で描かれる可能性が高い原作範囲(原作ネタバレ)
ここから先は原作ライトノベル8巻以降の内容に触れる。アニメだけで追いたい人はブラウザバック推奨。逆に「アニメを待つより先に知りたい」「読むべきか判断したい」人に向けて、8巻以降のポイントを核心には触れすぎない粒度でまとめる。
8巻:アクシズ教団の暴走回、そして関係性の変化
8巻はアクア信奉のカルト集団・アクシズ教団が全面に出てくるカオス回として原作ファンに知られる。相変わらずのドタバタ路線だが、この巻を境にカズマとめぐみんの関係性が「ネタ」から「本筋」へと少しずつ動き始めるのが重要だ。ラブコメとしての比重が徐々に上がっていくターニングポイントで、3期までの「パーティ全体のギャグ」から「カズマとめぐみんの物語」へ軸足が移り始める巻だと理解しておくといい。
9〜11巻:日常回の合間に伏線が積み上がる中盤
中盤は温泉地や賭博(ギャンブル)回といったスピンオフ的な日常エピソードを挟みつつ、隣国エルロードやアイリス王女を軸にした政治・王族パートが物語のスケールを一段引き上げていく。ベルゼルグ王国第一王女アイリスは6巻から登場していたが、この中盤で彼女を守る展開が本格化し、カズマを「お兄ちゃん」と慕うアイリスとの関係がシリアスとコメディの両面で描かれる。ギャグの合間に、後半の魔王軍との総力戦に向けた駒が静かに並べられていく区間だ。
12巻以降〜16巻:魔王軍幹部との決着と邪神ウォルバク
後半は魔王軍幹部との決着が畳みかけられる。原作の魔王軍幹部には、デュラハンのベルディア、地獄の公爵バニル、デッドリーポイズンスライムのハンス、グロウキメラのシルビア、そして怠惰の女神・邪神ウォルバクといった面々がいる。とくに邪神ウォルバクの襲来と王都防衛戦は、アイリスを守るために王都へ向かうという盛り上がりどころで、めぐみんがカズマを最前線へ引っ張っていく熱い場面が用意されている。このあたりから、コメディの皮をかぶったまま物語の「根幹」——カズマたちがこの世界に転生した理由——へと接続していく。
17巻:完結、魔王城への到達と最終決戦
以下は最終巻17巻の結末に触れる。完全なネタバレを避けたい人は読まないこと。
最終17巻では、カズマが手持ちの資金をすべて大量のマナタイトに変え、めぐみんの爆裂魔法を惜しみなく撃たせることで魔王城の結界を破り、ついに魔王のもとへ辿り着く。シリーズを通しての「金にがめついカズマ」「爆裂魔法しか撃てないめぐみん」という積み重ねが、最終決戦で最大の武器として結実する構成は、10年分のギャグが伏線だったと分かる屈指のカタルシスだ。カズマとめぐみんは結婚式こそ描かれないものの、互いを「恋人以上の存在」として認め合い、実質的なパートナーとして結ばれる。アクアの処遇を含めたラストの着地は、コメディ作品としては予想以上に感情を揺さぶる幕引きになっている。
第4期は「どこまで」やるのか——現実的なライン
ここは完全な予想だが、これまでの1クール=原作約2巻というペースを踏まえると、第4期(1クール想定)で描かれるのはおおむね原作8〜9巻あたりが現実的なラインだ。ただし制作がグループ内製のENGIに変わり「10周年」「完結済み原作」という条件が揃っていることから、複数クール・分割放送で一気に完結近くまで走る可能性も否定できない。放送月やクール構成が発表され次第、本項を更新する。
原作は本編17巻+スピンオフという厚み——「読む価値」の全体像
原作の「読む価値」を判断するうえで押さえておきたいのが、このすばが本編だけで終わらないシリーズだということだ。原作者・暁なつめによる本編は全17巻で完結しているが、その後も『よりみち2回目』などのスピンオフ小説が展開され、めぐみんを主人公にした前日譚『この素晴らしい世界に爆焔を!』(劇場版『紅伝説』とは別軸で、めぐみんとゆんゆんの少女時代を描く)も存在する。つまり、アニメ第4期を入り口に原作へ踏み込むと、本編17巻の「先」に加えて横方向のスピンオフまで含めた膨大な読書体験が待っている。
コミカライズ(漫画版)も刊行が進んでおり、活字が苦手な人は漫画から入る手もある。ただし漫画版はアニメより進行がゆっくりで、王都編の入り口あたりまでしか進んでいないタイミングもあるため、「アニメの続きを最速で知りたい」なら小説8巻から読むのが結局は近道になる。第4期の放送を待つ2027年までの時間を、原作既刊で埋めるという楽しみ方は十分に成立する。
制作会社がENGIに変わって何が変わるのか
ファンの間で最も反応が割れているのが、制作会社がドライブからENGIへ変更された点だ。ここは不安と期待が同居するポイントなので、冷静に整理しておきたい。
まず不安要素として、3期まで積み上げてきた作画のタッチやギャグの「間」が変わってしまうのではないかという声がある。このすばはキャラの崩し顔やリアクションの絶妙な下品さ・テンポが命の作品で、スタジオが変わればその匙加減が変化するリスクは確かにある。一方で期待要素として、総監督・金崎貴臣、シリーズ構成・上江洲誠、キャラクターデザイン・菊田幸一、音響監督・岩浪美和、音楽・甲田雅人といった作品の核を担ってきた主要スタッフが続投している点は大きい。演出・脚本・キャラデザ・音の設計者が変わらないなら、スタジオが変わっても「このすばらしさ」の芯はブレにくい。KADOKAWAグループでの内製化という座組は、原作管理と映像制作の距離が近く、長丁場になりがちな長編シリーズを腰を据えて作り切るうえでむしろ追い風になり得る。第4期の初報PVで示された作画の質感を、放送開始時にどう仕上げてくるかが最大の見どころだ。
結論:原作を読むべき人/アニメだけで十分な人
今すぐ原作を読むべき人
- 2027年まで待てない人。8巻以降の未映像化ストックが約10巻分あるので、原作は「アニメの先」を大量に読める。
- カズマ×めぐみんの関係の行方が気になる人。8巻以降がラブコメとして本番。アニメだけだと関係の進展を長く待つことになる。
- 完結までの全体像を先に知って安心したい人。本編は17巻で綺麗に完結済み。打ち切りや未完の心配なく最後まで読める。
アニメだけで十分な人
- 映像とテンポ・声優の芝居でこの作品を楽しんでいる人。このすばの魅力の大部分は「間」と「ボイス」にあり、続投キャスト+金崎総監督体制が維持される第4期はアニメで観る価値が高い。
- ネタバレを一切踏みたくない人。上で触れた通り8巻以降は関係性・最終決戦に核心が集中するため、映像で初見の衝撃を味わいたいなら原作を先読みしない選択も十分アリ。
まとめと今後の更新予定
第4期は「2027年放送・制作ENGI・主要スタッフ&キャスト続投」までが確定し、放送月とアニメ化範囲が未発表という段階だ。原作は17巻完結済みで、第4期のスタートは原作8巻付近と見るのが自然。8巻以降はギャグの比重を保ちつつカズマとめぐみんの関係と魔王軍決戦へ物語が動く、シリーズ後半戦の入り口にあたる。
本記事は放送月・アニメ化範囲・新キャラのキャストが発表され次第、随時追記する。続報が出たら、第4期がどの原作巻まで描くのか、より踏み込んだ範囲予想に更新する予定だ。

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