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『クレバテスII』第4話「黒い塔」ネタバレ・あらすじ|植物園で縮小したアリシアが小瓶で連れ去られる衝撃回を解説

2026年7月29日(水)AT-Xほかで放送された、TVアニメ『クレバテスII-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』第4話「黒い塔」。神学校ソルセインを舞台に進む第2期は、勇者アリシアと魔獣王クレバテス(人間姿の“クレン”)の距離が少しずつ変質していく“座組”がじわじわ効いてくる構成が持ち味です。今回はその中でも、アリシアが植物園から“見たこともない世界”へ迷い込み、外から見ればネズミほどの大きさに縮んだ状態でアンドリューに小瓶へ入れられ連れ去られる――という、シリーズ屈指の不穏回になりました。

この記事では、第4話「黒い塔」の展開を放送済みの範囲だけでネタバレ込みで追いつつ、原作(岩原裕二によるLINEマンガ連載作)における“この事件の意味”、そしてクレン=中村悠一/アリシア=白石晴香/アンドリュー=橘龍丸という声の座組がどこで刺さったのかを読み解いていきます。まだ放送されていない第5話以降には触れません。

【ネタバレ注意】この記事は第4話「黒い塔」放送済みの内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。原作の先の展開には踏み込まず、アニメ第4話までの範囲で解説します。

目次

第4話「黒い塔」放送データ・座組の基本情報

まず前提として、『クレバテスII』は2025年夏に放送された第1期の続編にあたる第2期です。原作は岩原裕二が2020年からLINEマンガで連載する縦スクロール・フルカラーのウェブトゥーン作品で、単行本は新装版がMFコミックス アライブ+(KADOKAWA)から刊行され、2026年7月時点で既刊は13巻を数えます。第1期・第2期を通してアニメーション制作はLay-duce、監督は田口清隆、シリーズ構成は小柳啓伍、キャラクターデザイン・総作画監督は佐古宗一郎という布陣が継続しています。

項目 内容
話数 第4話
サブタイトル 黒い塔
放送日 2026年7月29日(水)AT-X 21:00 / TOKYO MX 22:30 ほか
監督 田口清隆
シリーズ構成 小柳啓伍
キャラデザ・総作監 佐古宗一郎
制作 Lay-duce

第2期はここまで、王太后トアラのもとで赤子から成長したルナ(ハイデン王子)の専属魔術教師にクレンが任命されるも、その教育が始まるのは王子が3歳になってから――という“空白の約2年間”を、クレンとアリシアが神学校ソルセインに通いながら埋めていく、という導入で進んできました。第1期の凄惨な討伐劇からトーンを一段落として、学園という舞台に魔獣王を放り込む構成そのものが、この第2期の狙いです。

ここまでのおさらい(第1〜3話の流れ)

第4話をきちんと味わうために、放送済みの第1〜3話の流れを軽く押さえておきます。

第1話「神学校ソルセイン」

長い戦いの末に再会したハイデン王太后トアラとその息子ルナ。クレンたち一行はルナを保護していた褒美を与えられ、クレンは希望どおりルナ専属の魔術教師に任じられます。ただし教育開始は王子が3歳になってから。それまでの約2年間、クレンはアリシアとともに神学校ソルセインへ入学することになりました。魔獣王が“学生”として人属社会の内側へ潜り込む、という第2期の基本フォーマットが提示された回です。

第2話

神学校での生活が始まり、クレン=“偽りの人属”という立場と、勇者でありながら魔獣王と行動を共にするアリシアの立場、それぞれの綱渡りが描かれていきます。サブタイトルにある「偽りの勇者伝承」というキーワードが、この学校という舞台でじわじわ意味を帯びていく助走の回です。

第3話「勇者伝承とはじまりの町」

学生寮の裏に出現した魔獣の正体がネイサンだったことが明かされ、ネイサンはその後、学校を去ります。そしてアリシアは、しばらくの間“利害の一致した双子”と手を組むことを選びます。この「双子と手を組む」という選択が、第4話でアリシアが単独行動気味に動き、危険に踏み込んでいく前フリになっている点が重要です。第3話で得た人間関係と情報が、第4話の“黒い塔”事件へ地続きにつながっていきます。

第4話「黒い塔」ネタバレあらすじ

ここからが第4話「黒い塔」の本編です。放送された範囲に絞って追っていきます。

植物園で“世界”が反転する

第4話の起点は、神学校ソルセインの敷地内にある植物園です。何気なく植物園へ足を踏み入れたアリシアは、気づいたときには見たこともない不思議な世界へと迷い込んでいました。頭上には巨大な葉が空を覆い、足元には見上げるほどの茎が林立する――アリシアの視点では、周囲のすべてが天を突くように巨大に見えています。

ここで第4話が仕掛けてくるのが、この“巨大さ”の正体です。アリシアの主観では世界が巨大化したように見えますが、事態はまったく逆でした。外の世界からすれば、アリシアのほうがネズミのように小さく縮んでしまっているのです。植物園が巨大化したのではなく、勇者アリシアが極端に矮小化された――この一人称と三人称のズレそのものが、今回の恐怖の核になっています。剣聖マルゴの娘であり、13人の勇者に数えられた実力者が、抵抗の余地なく“サイズ”という次元で無力化される。その理不尽さが、静かな植物園の映像とセットで突き刺さります。

小瓶に入れられ、アンドリューに連れ去られる

そして第4話最大の“引き”が、アリシアが小さな瓶に入れられ、アンドリューに連れ去られてしまうという結末です。手のひらに乗るほどの瓶の中で身動きが取れないアリシア。彼女を採集物のように瓶へ収めて持ち去るのがアンドリュー――第3話でアリシアが手を組んだ相手に連なる人物であることを思うと、この連れ去りは単なる遭難ではなく、“信頼していた関係の裏返し”という後味を残します。

サブタイトルの「黒い塔」は、この事件の舞台・目的地を示唆する言葉です。縮小されたアリシアが瓶に閉じ込められて運ばれていく先に何があるのか。第4話はその入口を提示したところで幕を引き、視聴者を“アリシア救出待ち”の緊張状態へ放り込みます。魔獣王クレバテス=クレンがこの異変にどこまで気づいているのか、という視点でも次回への引力が強い回でした。

第4話の見どころ整理

ポイント 第4話での描写
アリシアの異変 植物園で“不思議な世界”に迷い込む。主観では周囲が巨大化
種明かし 実際はアリシアがネズミほどに縮小されていた(視点の反転)
連れ去り 小瓶に入れられ、アンドリューに持ち去られる
タイトルの含意 「黒い塔」=アリシアが運ばれていく先を示唆

“縮小”という仕掛けが刺さる理由──勇者の無力化

『クレバテス』という作品は、そもそも「13人もの勇者を送り込んでも倒せない魔獣王」という圧倒的な力の非対称から始まる物語です。強さの序列が明確な世界だからこそ、第4話の“縮小”は効きます。剣の腕でも魔術でもなく、物理的なサイズという交渉不能の次元で勇者アリシアが無力化される。これは「強さ」で解決してきた勇者側の論理が通用しない領域へ、物語が一歩踏み込んだ瞬間です。

加えて、この回は“視点のトリック”を映像として成立させた点が巧みでした。観ている側もはじめは「世界が巨大化した」とアリシアと同じ誤認をさせられ、後から「縮んでいたのは君のほうだ」と足元をすくわれる。田口清隆監督とLay-duceの演出は、この一人称の不安と三人称の残酷さの落差で、派手なバトルなしに恐怖を作り上げています。学園回で緩んだと思わせておいて、静かな植物園でいちばん危ない目に遭わせる――第2期の緩急設計が効いた回だと言えます。

声の座組──中村悠一・白石晴香・橘龍丸・杉田智和

第4話を支えたキャストの座組も押さえておきます。今回とりわけ画面の主導権を握ったのは、危機に落ちるアリシア役の白石晴香です。白石晴香は『邪神ちゃんドロップキック』のメデューサや『ハクション大魔王2020』のアクビなど、芯の強い少女役から明るいコメディまで幅広くこなす実力派。第4話では、巨大化した(ように見える)世界に放り込まれた勇者の混乱と、それでも折れない気丈さの両方を、悲鳴に頼らない芝居で描き分けていました。

そのアリシアを瓶へ収めて連れ去るアンドリューを演じるのが橘龍丸。飄々とした軽さの裏に得体の知れなさを滲ませる声質が、第4話の“信頼の裏返し”という後味とよく噛み合っています。そして本作の背骨である魔獣王クレバテス=クレンには中村悠一。低く落ち着いた声が、人間社会に紛れる“偽り”の余裕と、いざというときの魔獣王としての底知れなさを同居させています。第4話ではクレンの出番の重心は控えめでしたが、その分「クレンがこの異変に気づいたら」という次回への期待値を、声の存在感だけで担保していました。

キャラクター 声優 役どころ
クレバテス/クレン 中村悠一 魔獣王。人属に化けた“偽りの人間”として神学校に潜む
アリシア 白石晴香 13人の勇者の一人。剣聖マルゴの娘。第4話で縮小・拉致される
アンドリュー 橘龍丸 アリシアを小瓶に収めて連れ去る人物
クレン(少年姿) 田村睦心 クレバテスの人間形態
ラスウェル 杉田智和 物語に関わる主要人物

原作との対応──この“縮小と拉致”はどこから来たのか

『クレバテス』の原作は岩原裕二によるLINEマンガ連載作で、大地エドセアに5種族が暮らす世界を舞台にしています。人属の王がクレバテス討伐に13人の勇者を送り込んで失敗し、王を殺したクレバテスが赤子ルナ(=のちのハイデン王子)を拾って育てることになる――という第1期の骨格を経て、第2期は王子が3歳になるまでの“空白期間”を神学校ソルセイン編として描いています。第4話の植物園・黒い塔のくだりは、この学園編のなかでアリシアが単独で危地に踏み込むエピソードにあたり、勇者という立場が“強さ”だけでは守れないことを突きつける展開です。

アニメ第4話は、原作のこの学園編パートを田口監督らしい静かな不穏さで映像化しています。原作はフルカラーのウェブトゥーンならではの縦の画面設計で、「巨大に見える世界」と「実は小さいアリシア」のスケール感を魅せる作品ですが、アニメではそれを横長の画面と“視点の反転”という編集で再構成している点が見どころ。原作既読の方は、瓶の中のアリシアの心理描写や、アンドリューの目的の見せ方がアニメでどう調整されているかを見比べると面白いでしょう。この記事では原作の先の結末には踏み込みません。アニメで初めて触れる方は、まずは映像で“黒い塔”の続きを追うのがおすすめです。

第4話まとめと、次回への引き

第4話「黒い塔」は、学園という緩んだ舞台のなかに“交渉不能の無力化”をひとつ落とし込むことで、第2期の緊張を一気に引き締めた回でした。植物園での視点の反転、ネズミほどに縮んだ勇者、小瓶に収められての拉致――これらはすべて「強さの序列で回ってきた世界」に対する裏切りとして機能しており、勇者アリシアという最も戦えるはずのキャラクターを最も無力な状態へ落とす選択に、シリーズ構成・小柳啓伍の意地が見えます。

連れ去られたアリシアの行き着く「黒い塔」に何が待つのか、そして魔獣王クレバテス=クレンがこの異変にどう反応するのか。次回以降の展開は、この記事では確定情報が出そろってから追記します。放送を追いながら、勇者と魔獣王という“偽りで結ばれた座組”が、この事件でどう揺らぐのかを見届けていきましょう。

配信で観るなら:『クレバテスII-魔獣の王と偽りの勇者伝承-』は各種配信サービスで視聴できます。放送を追いかけて、第4話「黒い塔」の続きをリアルタイムで見届けてください。

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この記事を書いた人

毎クール十数本のアニメを追い、気になった作品は必ず原作(漫画・ラノベ・小説)を最新巻まで買って読み比べるのが習慣の原作ガイド書き手です。「アニメは原作の何巻まで描いた?」「続きはどの巻から読める?」「原作とどう違う?」に、実際に自分で読んだ巻数を根拠に最短ルートで答えます。ネタバレは必要な人だけが読めるよう段階的に示し、出所の不確かな画像・動画の転載は一切しません。公開情報には出典を添えています。

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